子供たちの世界もなかなか厳しく、幼児であっても、いじめというものがあります。みんなで楽しく遊んでいるとき、その中に一人少しだけ違う子がいて、テンポがうまく合わなかったりすると、その子は仲間外れにされてしまうのです。
たとえば、遊びというものには、楽しい遊びも嫌な遊びもあって、子供たちは嫌な遊びであっても自分たちなりに乗り越えながら、さらにおもしろい遊びにしようとしています。
ところが、苦手なことや嫌なことがあったりすると、すぐに避けて諦めてしまい自分で乗り越えようとしないで、助けを求めてしまう子もいます。
そんな子が、やる気になって遊んでいるみんなの中で、その輪を崩してしまうと、みんなはどう思うでしょうか。あの子はどうしてそんなことをするんだろう、仲間から外してしまおう、ということになるでしょう。
そのような仲間から外れてしまう子は、散らかしたものを、自分で片づけたりすることが、なかなかできない子が多いようです。子供たちは、そういうことを敏感に感じるみたいです。
だから、仲間外れにされた子が、諦めずに自分から挑戦することができたとき、周りのみんなは、自然にその子を受け入れてあげるのです。
つまり、仲間外れにされてしまうということは、他の子たちと一緒に遊べるまで成長していない子、と子供たちに判断されてしまったのです。
もし自分の子が仲間外れやいじめにあっているのではと思ったら、子供が自分のことを自分でやっているか、思ったことを行動にできているかを確かめてください。それがしっかりとできるようになったら、きっと仲間外れやいじめはなくなると思います。