指しゃぶりについて

指しゃぶりをする子は、その後歯並びが悪くなる、という話をよく聞きます。しかし、これは、本当のことかどうかわかりません。指しゃぶりをずっとしていた子でも、家族の中で一番歯並びが良かったり、指しゃぶりをしたことがない子で、歯並びが悪い子だっているのです。

ただ、指しゃぶりをすることで問題なのは、何か嫌なことを我慢するために、指しゃぶりをする子です。お母さんに甘えることもできず、ダダをこねたりすることもできないので、誰かに訴えたいことを、内に秘めてしまうのです。

もし、子供さんにそんな行動がみられたら、指を口からはずしてあげて、「泣いてもいいんだよ!」と慰めてあげてください。そうして、少しずつベソをかけるように練習してみるといいです。

また、気が小さい子や繊細な子、すぐに緊張してしまうような子に、指しゃぶりを止めさせるのも注意が必要です。そのような子に、ガミガミ言って止めるように注意するのは逆効果なようです。

なぜなら、本来その子がもっている力を、出し切れていないので、我慢するために、指しゃぶりをしていることがあるからです。だから、もしそのような子に厳しく注意すると、さらに感情を出すことができず、追い込んでしまう可能性があるのです。

この場合、厳しいしつけは禁物で、やさしく長い目でみてあげてください。そのうち、きっと指しゃぶりも気にならなくなるでしょう。あと、からしを指に塗って強引に止めさせる、という話を聞きます。それで指しゃぶりを止めた場合もあるようですが、繊細な子の場合は、精神的にショックを受けてしまうので、やめておいたほうがいいです。



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