子供がちょっとしたことでかんしゃくを起こして、困っているお母さんは多いと思います。しかし、実はかんしゃくを起こしやすい時期というのは、自立欲求が始まる時期でもあるのです。
この時期は、立派なお兄さんやお姉さんになりたい、という気持ちが湧いてきているのです。しかし、それとは逆の気持ちも出てきます。立派なお兄さんやお姉さんになる自信がない、ママといつも一緒の赤ちゃんのままでいたい、という甘えの気持ちです。
この時期は、この二つの気持ちが混在しているのです。子供はこの二つの気持ちに揺れてしまうことにイライラし、それがかんしゃくの原因となるのです。子供が抱えている苦しい気持ちを、ママに対してうまく伝えられるようになると、かんしゃくは確実におさまっていくでしょう。
そのために、かんしゃくを起こしたときには、子供が本当に訴えたいことを感じ取り、慰めてあげてください。子供は苦しい気持ちをわかってもらえると、一時的に大暴れするかもしれませんが、そのうちに甘え泣きするでしょう。
また、赤ちゃんと接するように、添い寝して優しい言葉をかけながらヨシヨシしてあげてください。このように、苦しい気持ちに対してママの方から慰めてあげるのも効果的です。
このとき、「それをやってはいけないんだよ。」と言う必要はないと思います。子供は、してはいけないことを知っていて、やっている場合が多いのですから。気持ちが和らいできたら、自然に理性をもった行動がとれるようになるはずです。